スタッフブログ えがお

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オンライン診療の実証事業

当院はくまもとメディカルネットワーク(以下、「KMN」と表記)を活用したオンライン診療の実証事業に取り組んでいます。例月一回を目安に久木野診療所にて実施している事業とは別に、今回医療センター外科外来にて介護施設を対象に実施されましたのでご紹介します。

今回の実証では市内介護施設に入所している患者さんのバイタルデータがKMNにて共有され、遠隔聴診対応ビデオチャットシステムを活用して受診される患者さんの容体を確認することができました。受診された方は慣れていないためかやや恥ずかしそうでしたが、普段過ごしている施設からの接続だからなのか、終始リラックスした様子で受診されていました。

 

 

過疎地域持続的発展支援事業の一部

本事業は総務省が進める「令和3年度過疎地域持続的発展支援事業」の補助を受けて実施しています。当院が中心となり、ICT技術を活用してオンライン診療及び看護支援等を介護施設や地域の医療機関等が連携して実施するものです。

今年度では複数の事業を予定していますが、今回は介護施設や在宅療養者へ向けたオンライン診療を実施しました。オンライン診療を実施するにあたって、介護施設と綿密な打ち合わせを進めてきました。

 

多職種連携事業”水俣モデル”

 

オンライン診療の展望について

今回のオンライン診療に携わった長井統括外科部長にお話を伺ってみました。

遠隔聴診対応ビデオチャットシステム

 

 

オンライン診療の意義とはどのような点だと思いますか。

患者さんの経過観察が予定通りできるということは大きいと感じています。ご高齢の方や足元がおぼつかない患者さんにとっては、定期的に受診することが難しいと感じて徐々に受診しなくなるというケースが時々あります。

一方オンライン診療となると、患者さんが住んでいる場所で定期的な受診が可能ですので、この点は大きなメリットです。

 

 

オンライン診療の手ごたえはどの感じましたか。

前述のようなご高齢の方や介助が必要な方にとって利用する意義はあると思います。本人や介助者の移動負担が大きく減るなどの効果が期待できます。

なにより診察までの待ち時間を削減できることは大きなメリットです。

 

 

オンライン診療の課題はどのようなところだと思いますか。

オンライン診療は始まったばかりということもあり、世間の認識や受け入れが広がっていないところです。これまで附属久木野診療所で進めてきた実証事業でオンライン診療を実施した患者さんも最初は「対面でなくて大丈夫なの?」と懐疑的な反応でした。ですが実施者からアンケートを取ると好評で、次回もオンライン診療を希望する患者さんが70%弱でした。

初診の患者さんに対してのオンライン診療は難しいと思います。これまでのオンライン診療はすべて定期受診され、信頼関係を築いている患者さんでした。初めての患者さんにはDtoDwithPというように、かかりつけ医同席のもとでオンライン診療を始めると受け入れやすくなるかもしれません。

遠隔聴診対応ビデオチャットシステム2

 

 

また熊本大学医学部より来ていた病院見学生も同席していたため、お話を伺ってみました。

 

 

今回のオンライン診療を見学してどうでしたか。

初めてオンライン診療の現場を見学しましたが、オンライン診療が今後拡大することで患者さんの負担が小さくなると感じました。総合病院など大きい病院となるとどうしても待ち時間が長くなり、特にご高齢の患者さんにとっては負担が大きくなります。その点、オンライン診療だと自宅で待つことができるため患者さんの負担はかなり軽減できるのではないでしょうか。

今回の見学でユニークだと感じたのは、スタッフが介護施設へ準備に行っていたことです。ご高齢の患者さんやセッティングに慣れていない介護職員などにとってオンライン診療は敷居が高いと感じるかもしれませんが、一度セッティングを済ませることで導入の不安がなくなるのではないかと思います。

熊本大学医学部5年生 宮谷 碧

 

まとめ:医師、患者、介助者の三方良しのオンライン診療

介護施設の入所者に向けた今回のオンライン診療ですが、入所者がリラックスして受診できること、介助者が付き添いなどの負担を軽減できること、長時間の診察待ちによる医師の心理的負担を軽減できること、といったメリットがありました。今後オンライン診療が受け入れられていくことで、さらに受診しやすい環境が整っていくことでしょう。

オンライン診療の実証事業は今後も予定しています。皆様のご理解とご協力をよろしくお願いします。

 

国保水俣市立総合医療センター

情報企画室

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9月9日は救急の日です。

救急業務と救急医療を啓発する目的で、例年9月9日は「救急の日」とされています。また、救急の日がある一週間を「救急医療週間」として、全国的に救急医療に関するイベントが開催されます。

当院でも例年、救急医療週間のイベントを開催していますが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で市民の皆様に向けたイベントを中止せざるを得ません。そこで今回は、当院救急看護認定看護師による心肺蘇生法をご紹介します。コロナ禍でも救える命を救うために、感染リスクを抑えながら最新の蘇生法を皆様にご紹介します。

 

 

救急センターについて

当院は「救急告示病院」という指定を受けています。この指定により、地域の医療機関として救急センターを設置することが厚生労働省より認められています。

当院の救急センターの受付時間は、通常診療の時間外、平日は17時15分から翌日の8時30分まで、土日祝日は24時間となっています。救急センターは西館1階時間外入口にて受付できます。国道3号線側の駐車場のすぐそばに時間外入り口があります。

水俣医療センター救急センター

救急センターの受診案内については、こちらよりご確認ください。

 

コロナ禍での心肺蘇生法

コロナ禍であっても、感染症以外のリスクがなくなるわけではありません。これまで同様、日常生活で心肺蘇生が必要になる場面に遭遇するかもしれません。ですが、感染を恐れるあまり心肺蘇生を行わず、救える命が救えない、、、 こんな結末となってしまうのは悲しいものです。

そこで、感染リスクをできるだけ回避して心肺蘇生に臨む方法を、当院の救急看護認定看護師よりご紹介します。

 

①倒れた人を目撃・発見した反応を確認します

むやみに動かさず、肩を軽くたたくか大きな声で「わかりますか」「大丈夫ですか」と2、3回呼びかけます。反応確認に時間をかけすぎないようにしましょう。

 

②反応がなければ大きな声でを集めます

一人での対応には限界があります。近くに人がいたら「この人には反応がありません」「救急車を呼んでください」「AEDがあれば持ってきてください」と呼びかけましょう。近くに人がいなければ、すぐに救急車を呼んでください。 近くに人も見たらず、電話もない場合には、すぐに人を探しましょう。

 

③119番通報し救急車を要請します

119番に連絡すると、次のことを尋ねられます。

  • 火災か、救急か
  • 発生場所(住所)はどこか
  • 傷病者の氏名、年齢、性別
  • 傷病者の状況
  • 通報者の氏名、電話番号

落ち着いて、速やかに正確な情報を伝えましょう。

 

④呼吸をしているか確認します

頭の方から胸とおなかの動きを見ます。10秒以内でしっかり確認しましょう。いつもの呼吸でなかったり、呼吸があるかないか迷う場合は「呼吸なし」と判断します。

 

⑤胸骨圧迫(心臓マッサージ)を始めます

人工呼吸(救急医療週間)

胸骨圧迫する患者が新型コロナウイルスに感染しているかどうかわかりません。患者の顔にあまり近づきすぎないように、マスク・ハンカチや衣類等で患者の鼻と口を覆いましょう。

上手な胸骨圧迫は、

  • 強く(5cmくらい沈むように)
  • 早く(1分間に100回~120回)
  • 絶え間なく(中断しない)
  • しっかり元に戻す

ことです。

胸骨圧迫(心臓マッサージ)救急隊と交代するか、目的のある動きが出るまで続けます。目的のある動きとは、

  • 胸骨圧迫を手で払いのけようとする
  • 目を開ける
  • 起き上がろうとする

などです。

救急隊に引き継いだあとは、速やかに石鹸と流水で手と顔を十分に洗いましょう!

 

⑥AEDが設置してあればすぐに使います

AEDとは自動体外式除細動器のことです。重症の不整脈でけいれん(細動)した心臓に電気ショックを与えて心臓のけいれんを除きます。ふたを開けると音声ガイドが始まりますので、ガイドに従って操作してください。

AEDによる除細動時の注意点は、次のとおりです。

①電気ショックなので危険を伴います

②「自分」と「まわり」が傷病者から確実に離れていること(安全)を確認してから、ショックボタンを押します

③除細動後はすぐに胸骨圧迫を再開します

コロナ禍の心肺蘇生法

参照:【新型コロナウイルス感染症拡大に伴う傷病者対応】

 

まとめ:あなたの少しの勇気で救える「いのち」があります

心肺蘇生とAEDは一次救命措置と呼ばれ、救急センターでの処置に繋がる重要な役目です。もし日常生活で身近な人が心肺停止状態となったら、できるだけ早く119番で救急車を要請しましょう。いざその状況になってみると対応できないこともあるでしょうが、ほんの少し勇気を出して、今回ご紹介した心肺蘇生を実践してみてください。

救急車が来るまで、心肺蘇生法を継続することで救える命があります。今回を機会にあなたも、大切な人の命を救う方法を身に着けてみませんか。

 

国保水俣市立総合医療センター

看護部

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