放射線技術科の紹介

放射線技術科は2025年度現在、診療放射線技師13名(非常勤務含む)、看護師3名、放射線事務2名の総勢18名のスタッフで運営しています。我々診療放射線技師は、医師・歯科医の指示のもと、放射線を使った画像検査を行います。当センターでは一般的なX線検査(レントゲン撮影)をはじめ、CT検査、MRI検査、核医学検査(RI検査)、血管造影検査(アンギオグラフィ)などの画像検査を行っています。また、検査で得られた画像を再構成したり3D画像を作成したりし、病気の診断や治療に必要な画像を提供しています。さらに、当センターは肺がんCT検査施設認定やマンモグラフィ検診施設認定を取得しており、専門的な知識や技術を活かし、高質な医療を提供できる体制を整えています。
特色
- 熊本県南及び鹿児島県北薩地域の中核病院として、救急医療から高度先進医療まで完全対応可能な画像診断機器を揃えています。
- 各科からの画像検査依頼に対し、検査直後に画像を作成し放射線科専門医による画像診断を行った後、各診療科で即日結果説明ができる体制を整えています。
- 併設の画像診断センターでは、周辺地域の病院、診療所からの画像診断依頼を随時受け付けており、放射線科と連携を取りながら当日検査から診断結果まで即日対応を行っています。
ミーティング
症例検討会
主な画像検査の実績
| 検査種別 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 一般撮影検査 | 31821件 | 26987件 | 30950件 | 26595件 | 26825件 |
| 透視造影検査 | 736件 | 653件 | 761件 | 818件 | 681件 |
| マンモグラフィ | 1882件 | 1788件 | 1703件 | 1612件 | 1592件 |
| 心臓カテーテル・IVR | 303件 | 385件 | 408件 | 360件 | 271件 |
| ポータブル撮影 | 3619件 | 3891件 | 3794件 | 4477件 | 3995件 |
| CT検査 | 9634件 | 8983件 | 9588件 | 9094件 | 9123件 |
| MRI検査 | 4428件 | 3734件 | 4144件 | 4135件 | 4307件 |
| RI検査 | 368件 | 225件 | 278件 | 283件 | 306件 |
| 骨密度測定 | 1920件 | 1896件 | 1943件 | 2081件 | 1814件 |
| 画像ファイリング | 6539件 | 5564件 | 6771件 | 6672件 | 6818件 |
| 計 | 61250件 | 54106件 | 56808件 | 56127件 | 55732件 |
画像検査設備・装置
X線撮影室
当院は全X線撮影室(3室)に最新型のFPDシステムを導入しています。FPDシステムとなり、低被ばくで高画質な検査が可能になり、全身のX線単純撮影及び造影剤を用いたX線造影撮影を行うことができます。
FPDシステムの特徴は撮影を行ってから数秒でモニタに写し出されるため、スループットが向上し、検者の負担を軽減することができます。また、全脊椎・下肢長撮影のプログラムも導入していますので、最短時間での撮影が可能です。
FPD-X線TV室、デジタルX線TV室
当院は、FPD搭載型デジタルX線TVシステムを2台保有しています。FPDシステムとなったことで被ばく線量が減少し、画質もきれいになりました。1台のX線TV装置は骨密度測定アプリケーションを搭載した装置のため、同装置で一般X線TV検査と骨密度検査を行うことができます。

歯科パノラマ・CT撮影装置
2025年3月、歯科用装置が新しくなりました。
従来のパントモグラフィ(X線撮影装置)に加え、コーンビームCTが撮影できるようになりました。歯科用コーンビームCTは医科用CTに比べて、高解像度、低被ばくで金属アーチファクトが少ないという利点があります。



骨塩量測定装置
骨密度検査は島津X線TVシステムに搭載されたアプリケーションによって測定をしています。
骨密度測定は主に腰椎・股関節での測定装置が多く、当センターでは以前より前腕部橈骨にて測定しておりましたが、新たなX線TVシステムでは腰椎・股関節での検査が行えることで測定精度が向上しました。
乳房X線撮影室(マンモグラフィ)
乳がん検診精度中央委員会の基準に適合した最新の乳房撮影装置を使い、乳がん検診・精密検査を行っています。乳房を圧迫するので痛みが伴う検査ですが、専用の検査着を準備し癒しの音楽を流して、少しでもリラックスしてもらえる雰囲気を作っています。また、撮影部位(わきの下~乳房)を拭いてもらう為の温かいおしぼりも準備しています。当センターでは女性のマンモグラフィ認定技師が検査を担当していますので、初めての方でも安心して気軽に受けていただけます。

ポータブルX線撮影
病棟・手術室等で動けない患者さんは、移動用X線装置で撮影を行います。当院では新たにFPD撮影装置CALNEO Go PLUSを導入し、即座に画像化することができ、緊急の場合や動けない方への診療に貢献しています。
CT検査室
当院では2022年にX線管球と検出器が2つ搭載されている2管球X線CT装置を導入しています。従来のX線CT装置と比較して大幅に撮影時間が短くなりました。そのため、息止め困難な患者様でもブレの少ない画像を提供できます。また、デュアルエナジー検査が可能になり、椎体における圧迫骨折の骨浮腫や肺塞栓などの虚血領域の描出も可能になりました。
MRI検査室
当院では平成27年4月にMRI(シーメンス社1.5T Aera)を導入し、2022年4月にversion upを行い最新のアプリケーションを導入致しました。
従来の検査時間をより高速化できる圧縮センシング(compressed sensing)や、多断面同時励起(simultaneous multi slice)などの高速撮像技術が導入され、24時間いつでも救急患者に対応できる体制で、超急性期脳梗塞の早期発見に威力を発揮します。
脳ドックでは未破裂動脈瘤の早期発見に役立っています。子供用に静かな音で検査ができるようになり、高速スキャンにより特殊な検査を除いてはどの検査も30分程度で終了します。

血管造影検査部門(心臓カテーテル・アンギオグラフィ)
2023年に装置更新のため高性能バイプレーン血管撮影装置を導入し、低被ばくで高画質な検査、治療が可能になりました。
脳血管・心臓冠動脈・胸部・腹部・四肢等の血管造影検査のほか、バルーンで血管を拡張したりステントを留置したり、コイリングなどの治療を行う際の透視撮影を行います。
急性心筋梗塞、急性期脳梗塞、脳動脈瘤破裂などの緊急治療に24時間いつでも対応できる体制が整っています。

RI検査部門(核医学検査)
2024年10月に新しいSPECT装置を導入しました。SPECT(RIを用いた断層画像)装置でRI(放射性医薬品)を用い、骨シンチ、ガリウムシンチ、甲状腺シンチ、脳血流シンチ、心筋シンチ等の全身検査を行っています。検査目的に合ったRIを注射した後にSPECT装置で体外から体内のRI分布を調べることで、細胞の機能や代謝情報を画像化・数値化することができます。
検査の種類によって検査時間はさまざまですが、ほとんどの検査はベッドに寝ているだけで終わります。

医用画像情報システム管理
2021年より、放射線部門システム(RIS)、医用画像管理システム(PACS)、放射線レポーティングシステムを更新しました。検査オーダーから画像、検査結果まで全て電子化されており、院内の全ての電子カルテからいつでも参照できるようになっています。予期せぬシステム障害の発生に備えて、医用画像情報管理士が日常の始業点検、通信エラーログ管理、DBバックアップや、障害発生時の障害箇所の切り分け、SEへの緊急連絡等を行っています。

放射線管理区域の漏洩線量測定・医用画像機器管理
患者さん、地域住民の医療安全管理、放射線安全管理のために日常点検、定期点検を行っています。放射線被ばく低減、医療事故の防止に日々努力しています。
また、放射線被ばく相談員が2名常駐していますので、放射線検査、放射線に関する不安相談など、いつでもご相談下さい。

〇専門資格保有状況(2023年度現在)
施設認定
肺がんCT検診施設認定
マンモグラフィ検診施設画像認定
専門・認定資格取得者
| 厚生労働省 第1種放射線取扱主任者 | 4名 |
|---|---|
| 検診マンモグラフィ撮影認定技師(検診マンモグラフィ精度管理中央委員会) | 5名 |
| X線CT認定技師(日本X線CT専門技師認定機構) | 6名 |
| 肺がんCT検診認定技師(肺がんCT検診認定機構) | 2名 |
| 画像等手術支援認定技師 | 1名 |
| 磁気共鳴専門技術者(磁気共鳴専門技術者認定機構) | 3名 |
| 医療情報技師(日本医療情報学会) | 4名 |
| 放射線管理士(日本診療放射線技師会) | 3名 |
| 放射線機器管理士(日本診療放射線技師会) | 1名 |
| 臨床実習指導教員(日本診療放射線技師会) | 2名 |
| 放射線被ばく相談員 | 2名 |
| 災害支援認定診療放射線技師 | 1名 |
| 心電図検定2級 | 1名 |
学会・研究会役員など
- DMAT隊員
- 熊本県放射線技師会 地区理事
- 熊本県放射線技師会 放射線管理委員
- 熊本県核医学技術研究会 世話人
- 熊本県血管イメージング研究会 世話人
- 日本放射線公衆安全学会 研究班員



















