国保水俣市立総合医療センター
病院事業管理者
坂本不出夫(さかもと ふでお)
新型コロナウィルス感染症の収束が見えてこない中、皆様には日々不安な生活を送られていることと思います。
水俣市立総合医療センターでは、感染症指定病院として感染病床確保・治療、発熱外来開設、外来検温チェック、病棟面会制限等対策・対応をとってきました。今後、ワクチン接種も行政・医師会・関係機関と協力して速やかに行えるよう努力してまいります。
当センターは、地域急性期中核病院としての機能を果たすため、その充実に向け取り組んできました。
先年の高度急性期病床(HCU)10床の開設によって、救急患者さんの受け入れ態勢が充実し、これからは脳梗塞患者さんの「血栓溶解療法(tPA療法)」も24時間体制で治療可能となりました。
コロナ禍にあって、社会は急速にデジタル化が進んでおり、医療現場にもICT・AI・IOT等の最新技術を駆使して、医療の需要に応えようとする流れが来ています。熊本県の保健医療計画にも一大プロジェクトとして「熊本メディカル・ネットワーク(KMN)」事業が加えられました。
「地域医療構想」策定に委員として長くかかわってきた立場から考えますと、地域医療の将来像は急性期拠点病院+生活支援病院の構成が基本となり、医療・介護・福祉機関が連携していくような「地域包括ケア体制」になると予想しています。住民の皆様へのサービス提供には、個人情報保護を厳格に守り、的確で迅速な情報を必要とする関係機関で共有し対応していくことが重要です。
芦北地域は、当初より「KMN」のモデル地域の指定を受け、この事業を展開し実績を上げてきました。医療センターでは、丁寧な説明を心掛け皆様の不安を払拭するよう努めておりますので、ぜひこの機会に参加登録をしていただくようお願いします。
時代の変化と共に医療を含む社会状況も変化していきますが、私たちは地域医療を守る(連携と機能分化)という使命を、全職員が共有して頑張ってまいります。
令和3年4月1日
理念とビジョン
国保水俣市立総合医療センターは、地域住民の皆様に「信頼され、期待され、選ばれる」病院となるために以下のことに専念します。
病院理念
- 患者中心の医療
- 安全で高度な医療
- 地域との連携
- 環境保全
- 健全経営
基本方針
- 新型コロナウイルス感染症への対応
- 病床機能分化に即した診療体制の確立と多職種連携
- 県境を越えた体制の強化
- 安全な医療の提供と医療の質の向上
- 患者の権利と尊厳に配慮した医療の実践
- 継続可能な自立した健全経営の確立
- 職員の資質向上と働き方改革に対応した働き甲斐のある職場環境づくり
ビジョン
地域の中核病院として、急性期医療を中心に高度で安全な医療を提供するとともに、経営的にも自立した患者に選ばれる病院を目指す。