診療情報管理室の紹介
電子カルテ導入後の帳票類の管理・保管業務、情報提供・資料提出・統計、特にDPC様式1のチェックとデータ分析が主な業務です。
外来診療録は一部を除き平成9年度から、入院診療録は平成18年度から保管しており、現在の診療録の保管冊数は、入院診療録が25,000冊、外来診療録が200,000冊となっています。
業務内容
1.入院診療録の管理保管
- 電子カルテ移行後の帳票の回収
- 貸し出し・アリバイ管理
- 点検・不備返却
- 「病歴大将」システムによる医療情報入力
- 編綴・保管
- 疾病統計や調査の資料抽出・情報提供など
2.外来診療録の管理保管
- インアクティブ対象診療録の回収
- 貸し出し・アリバイ管理
- 編綴・保管など
3.その他
- DPC様式1のチェック
- レントゲンフィルム・画像CD保管
- 全国がん登録
- 病名マスターの管理
- 診療についての諸統計
- 診療情報管理委員会の開催
- DPCプロジェクト委員会、クリニカルパス委員会への参加
診療情報管理委員会
毎月開催される診療情報管理委員会では、サマリーの記載状況を報告し、診療録に関係する事項の検討・決議、必要に応じて勉強会を行い、委員会議事録は院内web掲示板に掲載し、周知徹底を行っています。
協議内容
- 保管年数など診療情報(診療録・フイルム等)の様式・管理方法に関する事項
- 記載マニュアル作成・診療情報管理委員によるオーディットなど診療情報の質向上等、改善に関する事項
- 個人情報保護法を元に医療情報の開示と秘密保持に関する事項
- 症例報告など医療情報の利用・活用に関する事項
- その他の診療情報管理の改善と推進に関する事項
診療情報管理委員会の構成
委員長 | 副院長 中島三郎 |
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委員 | 院長・副院長・診療部長・診療技術部長・各診療科部長・看護部・診療支援課・薬剤科・栄養科・リハビリテーション技術科ほか、委員会の内容により必要に応じて関係部署から参加 |
スタッフ紹介
看護師 | 2名(うち外来業務兼務1名) |
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診療情報管理士 | 2名 |
事務補助 | 3名 |
院内がん登録
1院内がん登録とは
院内がん登録は、病院で診断されたり治療されたりした患者さんの「がん」についての情報を集め、がん検診で見つかった患者さんが多いのか、それとも他の病気でかかっているうちに発見された患者さんが多いのかなど、受診までの経過の違い、あるいは、手術の数が多いか少ないかなど治療法の比率等が分かります(国立がん研究センター がん情報サービスより)。国では、その情報を集め、患者さんに提供するとともに、次のがん対策のための基礎資料として必要不可欠なものです。
熊本県では、国が指定するがん診療連携拠点病院7施設と熊本県指定のがん診療連携拠点病院が11施設あります。登録対象は、当該年の1月1日~12月31日を対象とし、自施設における新規の診断症例または初診症例としています。当院では、2010年より登録を開始しました。
2登録情報の利用
- 国立がん研究センター 対策情報センターへ提出
- 全国がん登録への情報提供
- 熊本県がん診療連携協議会幹事会がん登録部会への情報提供等
3個人情報の取扱い
がん登録より得た情報は、水俣市の個人情報保護条例に基づいた「水俣市病院事業個人情報取扱い規程」を遵守し、適切に保護・管理しています。がん登録に従事する職員(がん登録実務者)は、毎年専門的な研修を受けております。がん登録事業へのご理解とご協力をお願いします。
(医事課医事係 診療情報管理室)