ご来院の方へ

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治療を受けられる患者さんへ

治療を受けるにあたっての注意事項

  • CVポートから治療をされる方はヒューバー針が刺しやすい胸元のゆとりのある服装でおいでください。

    末梢からの治療をされる方は腕をまくりやすい服装でおいでください。

  • 治療開始から治療終了まで、点滴を安全確実に投与するために、名前の確認や点滴の漏れがないか入っている部位を繰り返し時間毎に確認させていただきます。
  • ベッドは症状や時間などにより優先度の高い方に使用しますのでご了承ください。
  • 飲食は自由ですが、においの強くないものをご準備ください。また治療中のタイミングで必要時はお手伝いいたしますので食事をされたいときはお声かけください。
  • 治療中、副作用や食事、医療費などで困ったときは、適切な職種に介入を依頼し患者さんをサポートできるよう連携をしています。
  • 抗がん剤治療後の注意点

    抗がん剤治療開始から治療後約2日間ほどは、尿や便、汗に抗がん剤が残っています。できるだけ周りに広げないよう以下に注意しましょう。

    ①男性の方は尿の飛び散り防止のため座って排泄しましょう。

    ②トイレの後、ふたがある場合はフタをして2回流しましょう。

    ③尿や吐いてしまったもので汚れた洗濯物は、ほかの洗濯物と分けて洗濯すると良いでしょう。

患者さんご自身、ご家族が自宅で副作用の予防や自己管理ができるように情報提供を行っています。

副作用対策の紹介

患者さんからのお問い合わせが多い副作用について、対策の一部をご紹介します。

脱毛について

抗がん剤によっては、髪が抜けるものと抜けないものがあります。脱毛を起こしやすい薬剤として、パクリタキセル、ドセタキセル、ドキソルビシン、エピルビシンなどがあります。治療の2-3週間後に起こり、毛髪以外の部分でも起こりますが、治療が終われば3-6か月後には再び生えてきます。それまでウィッグや帽子など準備されたい方は、治療室でご相談に応じますのでお気軽にお問い合わせください。。

 

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様々なスタイルのウィッグを用意しています。


静脈炎・血管痛

静脈炎とは、静脈に炎症が起こった状態です。薬剤によっては血管痛といって、点滴漏れはないのに点滴側の腕の痛みや、しびれが出現する事があります。

~どうして起こるの?~

  • PH(酸性・アルカリ性)が極端に酸性側あるいはアルカリ性側に傾いた場合に血管を刺激します。
  • 浸透圧が異なる溶液に接触することによる。
  • 点滴速度、血管の収縮など

 

対処方法

①点滴の針の刺し方の工夫

  • 血流の良い太い静脈をできるだけ使用し関節部位を避ける。
  • 毎回、できるだけ穿刺部位を変える。
  • 長く針を留置していた静脈、過去に静脈炎を起こした血管は避ける。

②温あん法による予防

  • 血管をあたためることにより血管を広げ注射薬を血管への接触を減らし、予防、緩和を図ります。
  • 点滴している腕を電気毛布で温めたり、薬液の加温(アニメックという自動加温器)を行ったりしています。
  • 治療中、血管痛の症状が出現した場合は温あん法を追加、点滴速度をゆるやかにするなどで対応します。

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上記のような対応を行っても症状が持続したり日常生活に支障をきたすようなことがあれば、CVポートといって皮膚の下に埋め込んで、中心静脈という心臓付近の大きい血管を使う場合もあります。

点滴を始めるまでに何度も指し直しをする、点滴をするのがつらくて治療を続ける意欲が落ちている・・など当てはまるかたは以下のリンクから冊子を参照され、担当医へ相談してください。

(株式会社メディコン様より資料利用許可をいただいています)


末梢神経障害・皮膚障害

抗がん剤が原因で神経細胞が障害を受けると、しびれなどの諸症状が現れます。これを末梢神経障害といいます。また皮膚のバリア機能が低下し、色素沈着、乾燥、皮膚色変化なども起こります。この症状を完全に防ぐことはできませんが日常的なケアの継続、早めの対処で症状の悪化を防ぐことは可能です。

治療中、不安や緊張の緩和のため、タクティールケア施行を保湿クリームで行います。その際、スキンケア指導も同時に行います。また手足のしびれ、カサつきに対し、薬物療法と併用してメディカルアロマセラピーを取り入れておりますので、症状があり、使用してみたいと思われましたら担当外来か化学療法センタースタッフに気軽にお声かけ下さい。

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超音波検査室の紹介

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超音波検査室長の消化器科医師(消化器センター長兼任)をはじめ、数名の臨床検査技師を主に、消化器科医師、放射線科医師等にて業務を行っています。

概要

超音波検査室では超音波診断装置を用いて検査を行います。超音波とは人の耳では聴くことができない高い周波数の音波のことで、この超音波の出る機械を身体にあてて検査します。非侵襲的で体への影響が極めて低く、乳児、妊婦、高齢の患者さんまで安心して検査を受けていただくことができます。超音波検査は検査依頼に応じて以下のように様々な臓器を対象とし観察しています。

 

検査項目

検査項目対象臓器
腹部 肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓、膀胱、前立腺、子宮・卵巣、消化管など
乳腺 乳腺
甲状腺 甲状腺
その他体表 皮下腫瘤などの表在病変、表在リンパ節(頸部、腋窩、鼠径部など)、耳下腺、顎下腺
血管 頸動脈、下肢動脈、下肢静脈、腎動脈、透析患者さんのシャント血管など

腹部超音波検査では上記に記載の臓器に病変がないかを調べる以外にも、肝臓の硬さを計測して数値化する肝エラストグラフィという検査や、肝臓の腫瘤に対して造影剤を用い、腫瘤が悪性腫瘍(肝細胞癌や転移性肝癌など)かどうかを調べる検査も行っています。

乳腺・甲状腺、体表超音波検査では18~24MHzの高周波プローブを用いることで、詳細な検査画像を得ることができます。また、エラストグラフィは、乳腺や甲状腺などの腫瘤の硬さを評価することができ、良悪性判断の一助となります。見つかった腫瘤に対し精密検査(病理学的検査)を行う為の、エコーガイド下生検(超音波画像で確認しながら身体に針を刺し、腫瘤まで到達させて腫瘤の細胞を直接採取します)も超音波検査室にて行われる場合があります。

水俣市立総合医療センター臨床検査科肝エラストグラフィ肝エラストグラフィ

水俣市立総合医療センター臨床検査科肝ソナゾイド造影超音波検査

水俣市立総合医療センター臨床検査科乳腺エラストグラフィ乳腺エラストグラフィ

当院の超音波検査体制について

当検査室の超音波診断装置は、定期的に高性能装置を導入・更新しており、高い診断能を得ています。また、超音波検査は主観的な検査であるため、検査者の技量に左右されるところがありますが、当検査室には複数名の超音波検査士資格取得者がおり、専門的な知識・技術を磨いています。

超音波検査のプロである医師・技師が高性能装置を駆使することで、より質の高い医療を提供できるよう努めています。

生理検査室の紹介

患者さんの体に直接触れて検査するものを生理検査といいます。

生理検査は様々ありますが、当院で行っている検査には、以下のものがあります。

主な検査項目と内容

検査項目検査内容
心電図検査 両手足と胸にいくつかの電極をつけて、そこから心臓で発生する微小な電気を記録する検査です。不整脈や心筋梗塞、狭心症などで有用です。
ホルター心電図検査 胸に小型の機械を取り付け、24時間心電図の記録を行います。自覚症状があった場合の心電図変化や発作性の不整脈などを検出するのに有用です。

運動負荷心電図検査

・マスター負荷検査

・トレッドミル検査

階段昇降やベルトコンベアーの上を歩き、心臓に負荷をかけた時の心電図変化を記録する検査です。狭心症などの虚血性心疾患や不整脈などの診断に有用です。

心臓超音波検査

超音波という周波数の高い音を用いて心臓の大きさや動き、弁の逆流、狭窄などを調べる検査です。心筋梗塞や弁膜症、先天性心疾患などの診断に有用な検査です。

心電図異常を指摘された人、胸痛や息切れなどの症状がある場合に行います。超音波は体に害が無いので、何度も繰り返し検査ができます。

神経伝導速度検査 腕や足などの神経に電気刺激を行い、その刺激の伝わり方を検査し、神経障害の有無や程度を評価します。手先のしびれなどの症状を伴う手根管症候群や肘部管症候群、糖尿病性神経障害などが疑われる際に行います。電気刺激を行うので、多少の痛みを伴います。
肺機能検査 息を吸ったり吐いたりして肺の能力を調べる検査です。どれだけ息を吸えるか(肺活量)、どれだけ勢いよく吐き出せるか(努力性肺活量)を調べることで、喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)などがわかります。また、特殊なガスを用いての機能的残気量や肺拡散能力を調べることも可能です。
呼気NO検査 呼気中のNO(一酸化窒素)の濃度を測定する検査です。喘息の有無を調べることができます。
脳波検査 頭に複数の電極を装着し、脳の活動状態を調べる検査です。検査時間は1時間程度かかり、てんかん・意識障害・痙攣発作などの場合に行います。
血圧脈波検査 両腕・両足で血圧を同時に測定し、動脈硬化の程度(血管年齢)や血管の詰まりを調べる検査です。
皮膚灌流圧検査(SPP) 皮膚表面から1~2mm程度の深さにある毛細血管の血流が、どの程度行き渡っているかを調べる検査です。
体液量測定検査 体の中の水分量、筋肉量、脂肪量などを測定します。体がむくんでいないか、人体成分の過不足を評価します。
睡眠時無呼吸検査 頭・顔・体に、脳波・心電図・気流センサー・血中酸素濃度など、様々な機械を取り付け、睡眠中の無呼吸の有無や、頻度を検査します。1泊入院で行います。
心肺運動負荷試験検査(CPX) マスクを着用し、エルゴメーターという固定された自転車をこぐ検査です。心筋梗塞後や心臓手術を受けた人などが対象であり、現在の体力や、体の状態に合った安全で効果の高い運動量を決定することができます。リハビリスタッフと連携して行っています。
聴力検査 耳鼻科外来の防音室で標準純音聴力検査(気道検査・骨導検査)を行っています。難聴の種類や程度を調べます。

 

以上、医師や看護師、各部門スタッフと連携しながら、検査業務を行ってます。

水俣市立総合医療センター臨床検査科生理検査部門1

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病理検査室の紹介

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患者さんの病変が炎症などの良性病変か悪性腫瘍かの診断を行う部門です。

病理診断は手術適応の可否、手術範囲の決定、治療方針の決定に重要な役割を担っています。

業務内容

病理組織診断、細胞診、病理解剖、その他

病理組織診断

水俣市立総合医療センター臨床検査科病理検査部門

非常勤の病理専門医が毎週2回来院し診断を行っています。

内視鏡(胃カメラなど)で採取された小さな生検組織や手術で摘出された臓器に関して、悪性の有無、癌の進行度などを診断しています。

また、術中迅速診断も年間約30件実施し、病理専門医が不在の場合でも遠隔病理診断システムを利用して、迅速に診断を行っています。

細胞診

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4名の細胞検査士が検体処理・標本作製・判定業務を担当しています。

婦人科材料、呼吸器材料(喀痰・気管支擦過など)、尿、体腔液(胸水・腹水・心嚢液など)、乳腺や甲状腺などから採取した細胞を顕微鏡で観察し、前癌病変や悪性細胞の有無を検査しています。

また内視鏡で到達出来ない膵臓や肺門リンパ節なども、内視鏡と超音波探触子を組み合わせた超音波内視鏡装置を用いて病変から組織を採取し、確実に病変を捉えたかどうかをその場で判定する迅速細胞診検査を実施しています。

細菌検査室の紹介

細菌検査室では、ヒトに感染症を引き起こす原因となる細菌やウイルスの検査を行っています。当検査室では患者さんから採取された様々な検体にて、一般細菌検査をはじめ、抗酸菌検査、迅速検査、遺伝子検査を行っています。また、院内感染対策チーム(ICT)の一員としても活動しており、院内の感染症に対するサーベイランスや情報提供を行い、各部門と連携しながら院内感染防止対策に取り組んでいます。

細菌検査は他の検査と比べ結果報告までに時間を要する傾向にありますが、随時情報提供を行い、迅速な結果報告ができるよう日々努めています。

一般細菌検査

水俣市立総合医療センター臨床検査科細菌検査部門血液培養装置

患者さんから提出された様々な検体にて、顕微鏡を用いた塗抹検査、培地による培養検査、自動機器による同定検査・薬剤感受性試験を行っています。

血液培養においては自動培養装置を導入し、24時間検査可能としています。

抗酸菌検査

顕微鏡を用いた塗抹検査(蛍光法)や、小川培地による培養検査を行っています。

迅速検査

迅速キットを用いて、菌やウイルスの抗原検査を行っています。

細菌検査室で行っている項目として、尿中肺炎球菌莢膜抗原、尿中レジオネラ抗原、ロタウイルス抗原(糞便)、アデノウイルス抗原(糞便)、CDトキシン、ノロウイルス抗原などがあります。

遺伝子検査

水俣市立総合医療センター臨床検査科細菌検査部門遺伝子検査

自動機器を導入し、結核菌群、マイコプラズマ・ニューモニエ抗原、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の遺伝子増幅検査を行っています。

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