病理検査室の紹介
患者さんの病変が炎症などの良性病変か悪性腫瘍かの診断を行う部門です。
病理診断は手術適応の可否、手術範囲の決定、治療方針の決定に重要な役割を担っています。
業務内容
病理組織診断、細胞診、病理解剖、その他
病理組織診断
非常勤の病理専門医が毎週2回来院し診断を行っています。
内視鏡(胃カメラなど)で採取された小さな生検組織や手術で摘出された臓器に関して、悪性の有無、癌の進行度などを診断しています。
また、術中迅速診断も年間約30件実施し、病理専門医が不在の場合でも遠隔病理診断システムを利用して、迅速に診断を行っています。
細胞診
4名の細胞検査士が検体処理・標本作製・判定業務を担当しています。
婦人科材料、呼吸器材料(喀痰・気管支擦過など)、尿、体腔液(胸水・腹水・心嚢液など)、乳腺や甲状腺などから採取した細胞を顕微鏡で観察し、前癌病変や悪性細胞の有無を検査しています。
また内視鏡で到達出来ない膵臓や肺門リンパ節なども、内視鏡と超音波探触子を組み合わせた超音波内視鏡装置を用いて病変から組織を採取し、確実に病変を捉えたかどうかをその場で判定する迅速細胞診検査を実施しています。