当センターについて

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平成27年度
国保水俣市立総合医療センター
病院指標

当センターでは、今年度より、DPCデータを利用し、全国統一の定義と形式に基づいた指標を作成し、市民の皆様へ情報公開します。
この指標によって、当センターの特徴や急性期医療の現状をご理解いただくことを目的としております。

今回、公開する指標は、平成27年度(平成27年4月~平成28年3月)中に当センターを退院された患者様のデータを対象としています。ただし、DPC包括対象外である公害、労災や自動車自賠責保険・自費等のデータは含まれていません。

DPC(診断群分類別包括制度)とは診断群分類別包括評価方式を参照ください。

病院指標とは、病院の個々の機能や診療の状況を具体的に数値化し、分かりやすく示したものです。当センターは、病院指標を評価、分析することで、今後の医療の質の向上に努めていきます。


  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

①年齢階級別退院患者数

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グラフ1
年齢区分0~10~20~30~40~50~60~70~80~90~
患者数 420 79 84 126 176 308 727 851 839 199

地域医療支援病院である当センターは、地域の中核病院として、0歳代から高齢者まで幅広く医療を提供しております。特に、60歳以上は68%と多く、症状が重症になりやすい高齢者の方の入院が多い傾向にあります。また、0歳代も多く、小児医療に積極的に取り組み地域の小児医療機関から多くの患者様をご紹介いただいております。

②地域別患者数

グラフ2

熊本県の最南端に位置する当センターは、地域医療支援病院として、水俣・芦北医療圏はもとより、隣接する鹿児島県の阿久根市、出水市および伊佐市等からの患者様は、全体の25%と多く、その中でも、出水市からは鹿児島県のうち65%と多くの患者様にご利用いただいています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)

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診療科別症例数トップ3は、診療科ごとに症例数上位3位までの診断群分類について集計しております。
指標の項目の説明は以下の通りです。

 

  • DPCコード
    診断群分類を表す14桁の数字です。診断群分類は、2桁の主要診断群、4桁の疾患名(入院時の病名情報)及び、手術・処置等の8桁の数字(治療方法等)の組み合わせによって振り分けられ、同じ病名でも、病名情報、治療方法等か異なれば診断群分類(DPCコード)は異なります。
  • 名称
    病名に対する治療方法を分類化して表してあります。
    平均在院日数(自院)
    当センターに入院していた日数(在院日数)の平均値です。
    ※整形外科、脳神経外科などでは、回復リハビリ病棟に滞在した場合の在院日数も含まれる場合があるため、平均在院日数(全国)より相当日数、長い場合があります。
  • 平均在院日数(全国)
    厚生労働省より公開されている平成27年度の全国のDPC対象病院の在院日数の平均値です。
    ※外泊があった場合は、その日数は在院日数から差し引かれています。
  • 転院率
    該当するDPCコードの症例数の内、当センターから他の医療機関へ移動して継続入院をした患者様の割合です。
  • 平均年齢
    退院された患者様の平均年齢です。
  • 患者用パス
    患者様用に用意された、病気毎の検査や治療の過程を入院時から退院までを図式したスケジュール表です。
    患者パスが存在する場合は、そのパスをクリックすることで参照することができます。

呼吸器内科

DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢患者用パス
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上)手術なし 手術・処置等2なし 64 20.77 14.34 14.06 79.00  
040040xx9904xx 肺の悪性腫瘍手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-4あり 41 12.63 13.38 0 72.10  
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸手術なし 手術・処置等1あり 35 2 2.07 0 55.83

睡眠時無呼吸パス

呼吸器内科では、肺炎の患者様がもっとも多くなっています。肺炎は高齢になるほど重症化する傾向にありますので、平均年齢が70歳以上と前期高齢の患者様が多いことから平均在院日数は全国の平均在院日数より長い傾向にあります。肺炎のデータに関しましては「指標4 成人市中肺炎の重症度別患者数等」もご参照ください。
次は、肺の悪性腫瘍で、癌に対する化学療法の患者様が多くなっています。手術の対象とならない肺癌や手術後に発見された肺癌の患者様を中心に治療を行っています。
次に、睡眠時無呼吸症候群を疑い、終夜睡眠ポリグラフィー検査受けるため入院される患者様で、1泊2日の入院となります。

循環器内科

DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢患者用パス
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 88 28.01 18.3 7.95 81.18  
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患手術なし 手術・処置等1-1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 59 3.83 3.07 0 67.44  
050070xx99000x 頻脈性不整脈手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 42 5.43 7.26 0 65.93  

循環器内科では、心不全の患者様が最も多く、平均年齢は80歳を超え、後期高齢の患者様が多い事から、平均在院日数も全国平均より長くなっています。次は、狭心症等の心疾患、心臓カテーテルによる治療の患者様です。次の、頻脈性不整脈は、心房細動患者様の電気的除細動目的の入院が多くなっています。

小児科

DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢患者用パス
040080x1xxx0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳未満)手術・処置等2なし 150 5.56 5.72 0 1.70  
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎手術・処置等2なし 59 3.78 5.5 0 3.88  
040100xxxxx00x 喘息手術・処置等2なし 副傷病なし 54 5.83 6.31 0 4.61  

小児科では、小児の呼吸器疾患の症例が多くなっています。最も多い症例が肺炎で、平均年齢は2歳以下、喘息が3番目で、平均年齢が4歳以下となっています。2番目に多い症例が、感染性のウイルス性腸炎で、平均年齢は5歳以下となっています。
現在、マイコプラズマ肺炎が流行中であり、例年に比べて肺炎による入院が多いようです。

外科

DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢患者用パス
050180xx97xx0x 静脈・リンパ管疾患その他の手術あり 定義副傷病名なし 72 7.78 3.46 0 64.31 静脈リンパ管ストリッピング術パス
060160x002xx0x 鼠径ヘルニア(15歳以上)ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 定義副傷病名なし 39 8.00 5.14 0 65.92 鼠径ヘルニアパス
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など)腹腔鏡下胆嚢摘出術等 28 8.18 6.96 0 59.00 腹腔鏡下胆嚢摘出パス

外科では、下肢静脈瘤に対し、手術で静脈瘤のある下肢静脈を切除、抜去する治療の患者様が最も多く、次に、15歳以上の鼠径ヘルニア、そして腹腔鏡を使用した内視鏡手術による胆嚢摘出術の順で症例数が多くなっています。

整形外科

DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢患者用パス
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。手術なし 副傷病なし) 77 59.79 21.52 2.6 80.58  
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折人工骨頭挿入術 肩、股等 67 78.98 28.70 16.42 80.91  
070160xx01xxxx 上肢末梢神経麻痺手根管開放手術等 44 14.00 5.88 0 70.75  

整形外科では、胸・腰椎圧迫骨折の患者様が最も多く、平均年齢は80歳以上となっています。次は、股関節大腿骨骨折の症例の患者様で、平均年齢は80歳を超えています。これらの症例の平均在院日数が全国平均より長くなっているのは、当センター内でリハビリを行い日常生活が出来るようになってから退院するため長くなっています。次に、上肢末梢神経麻痺の症例の患者様となっています。

産婦人科

DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢患者用パス
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍子宮全摘術等 25 17.88 10.18 0 49.44 複式子宮全摘術パス
120140xxxxxxxx 流産 16 3.44 2.34 0 32.31 子宮内容除去パス
120150xx99xxxx 妊娠早期の出血手術なし 14 19.29 13.18 0 32.14  

産婦人科では、子宮の良性腫瘍(子宮筋腫)、子宮の全摘等の症例が最も多くなっています。子宮筋腫は成人女性の約4割は羅漢していると云われています。子宮筋腫は良性疾患ですからその存在のみで手術の適応となることはありません。過多月経で内科的になかなか貧血が改善しないとか、圧迫感があるとか付随する症状がある場合に手術を進めるのが一般的です。次に、お産関係での流産、その次に、妊娠初期の出血等による症例となっています。

皮膚科

DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢患者用パス
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 24 4.88 1.38 4.17 54.83  
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 11 24.73 11.97 0 75.27  
03001xxx0110xx 頭頸部悪性腫瘍頸部悪性腫瘍手術等 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし - - - - -  

皮膚科では、皮膚皮下の良性腫瘍の皮膚皮下腫瘍摘出術の症例が最も多くなっています。次に、急性膿皮症、頭頚部の悪性腫瘍の症例が多くなっています。急性膿皮症、頭頚部の悪性腫瘍については、平均年齢が75歳以上と高く後期高齢者が多いことが見受けられます。外にも、一般的な皮膚疾患や難病性疾患など幅広く診療を行っています。

泌尿器科

DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍手術なし 手術・処置等1あり 72 2.93 2.72 1.39 70.47  
110070xx02020x 膀胱腫瘍膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2-2あり 副傷病なし 30 10 8.02 0 75.73  
110060xx99x20x 腎盂・尿管の悪性腫瘍手術なし 手術・処置等2-2あり 副傷病なし 26 5.08 12.81 0 64.54  

泌尿器科では、前立腺の悪性腫瘍の疑い等の症例が最も多く、在院日数は3日以内と短くなっています。当センターには、健康管理センターも併設され、前立腺癌検査(PSA)にて高値を指摘された患者様の前立腺生検の症例が増加傾向にあります。次に、膀胱癌に対しての経尿道的膀胱腫瘍切除術、次に、腎盂・尿管の悪性腫瘍の患者様で、抗癌剤治療を行っています。

眼科

DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 159 2 3.01 0 74.74  
020250xx97xxxx 結膜の障害 手術あり - - - - -  
               

眼科では、白内障の手術の症例が最も多く、在院日数2日で最も短い在院日数となっています。糖尿病や高血圧など全身疾患の加療中で、入院管理が必要と考えられる患者様の白内障手術を行っています。次に、結膜の障害となっています。当センターでは、熊本大学等からの派遣医師による手術が実施されています。

消化器内科

DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢患者用パス
060100xx03xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む)内視鏡的消化管止血術等 定義副傷病名なし 230 2.30 2.76 0.43 66.04 大腸ポリープ切除術パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 39 19.23 10.93 7.69 76.28  
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 24 12.21 9.17 4.17 71.67  

消化器内科では、小腸大腸の良性疾患(ポリープ)切除術の症例が最も多く、平均年齢は66歳と前期高齢者が多くなっています。
次に、総胆管結石に対するドレナージ症例が多く、内視鏡を用いて処置を行います。平均年齢は71~76歳と前期高齢者から後期高齢者が多くなっています。次に、腸閉塞、主に開腹手術後の癒着性の腸閉塞の患者様が多くなっています。平均年齢は71歳と前期高齢が多くなっています。

脳神経外科

DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢患者用パス
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満)手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 16 51.56 19.32 31.25 67.56  
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 14 13.88 10.02 7.14 76.00  
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 14 7.00 7.52 21.43 56.379  

脳神経外科では、非外傷性頭蓋内血腫の症例が多くなっています。非外傷性頭蓋内出血とは、被殻出血、視床出血、小脳出血や脳皮質下出血などの脳名出血を指します。高血圧が脳内出血の主な原因となっていますが、稀に脳動脈奇形などの臍出血を来やすい疾患が隠れていることがあり精密検査が必要です。平均在院日数が全国平均より長いのは、当センターでは急性期治療が完了した後の回復リハビリも一貫して行っており、ADLの向上が確認でき頭蓋・頭蓋内損傷とは、急性硬膜下血腫、急性硬膜外血腫や脳挫傷に伴う脳内出血などを指します。手術が必要となったかどうかで2群に分けています。高齢化に伴い最近増加してきている慢性硬膜下血腫の症例も含まれています。

神経内科

DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢患者用パス
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし手術・処置等2-3あり 副傷病なし 55 74.89 18.08 12.73 72.14  
010060x099000x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし手術・処置等2なし 副傷病なし 31 70 15.80 9.68 73.58  
010061xxxxx0xx 一過性脳虚血発作 手術・処置等2なし - - - - -  

神経内科では、脳梗塞の症例が最も多くなっています。また、年齢は70歳以上の前期高齢者が多くなっています。平均在院日数が全国平均より長いのは、当センター内でリハビリを行いADLの向上が確認できてから退院するため長くなっています。

代謝内科

DPCコードDPC名称患者数平均在院日数(自院)平均在院日数(全国)転院率平均年齢患者用パス
100070xxxxxxxx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 104 21.65 15.35 0.00 60.85  
100060xxxxxxxx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 19 21.68 14.30 0 49.11  
100210xxxxxxxx 低血糖 - - - - -  

代謝内科では、糖尿病の症例が最も多く、血糖コントロール目的、糖尿病教育目的で入院されます。入院された患者様には、血糖コントロールのみならず、合併症や糖尿病知識の習得を目指し、看護師、管理栄養士、薬剤師や理学療法士等によるチーム医療を実践しています。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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 初発再発病期分類
基準(※)
版数
Stage IStage IIStage IIIStage IV不明
胃癌 30 - - - - - 1  
大腸癌 11 - - - 30 - 1  
乳癌 19 - - - 12 - 1  
肺癌 10 - 15 75 - 22 1  
肝癌 - - - - - 23 1  

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

5大癌とは、発症症例数が多いとされる胃癌、大腸癌、肝臓癌、肺癌、乳癌の事をいいます。
UICC(国際対がん連合)が定めた腫瘍の病期分類があり、T(原発腫瘍の拡がり)、N(所属リンパ節転移の有無と拡がり)、M(遠隔転移の有無)を評価し、それを指標に癌の進行度と拡がりの程度を、一度に表わすことが出来るように作られたのがStage分類です。
この指標では、当センターが入院治療を行った5大癌のStage分類毎の患者数を示し、調査対象期間内に複数回入院した場合は、その回数分カウントしています。
※ 患者数が10未満の場合は、“-”で表記しています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

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 患者数平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 - - -
重症度 1 19 26.63 75.11
重症度 2 16 16.00 80.25
重症度 3 10 26.60 81.40
重症度 4 - - -
重症度 5 - - -
不明 - - -

集計条件

① 年齢   性≧70歳、女性≧75歳
② 脱水症状 BUN≧21または脱水(+)
③ 呼吸症状 酸素飽和度≦90%
④ 意識障害(肺炎に由来する) 意識障害あり
⑤ 収縮期血圧 sBP≦90mmHg以下

重症度0:上記5つのいずれも満たさない。
重症度1:上記1つまたは2つを有する
重症度2:上記3つを有する
重症度3:上記4つまたは5つ。ショックがある。

市中肺炎とは入院契機の傷病名が肺炎等の患者様で、入院後に肺炎を発症した場合は対象外となり、その他の項目に計上しています。
不明とは、成人市中肺炎の重症度を調査する上で、調査項目7項目の内、1項目でも不明コード”9”が使用された ものです。
その他・15歳未満等とは、年齢が15歳未満で厚労省への報告義務がないものまたは、入院中の医療資源(医療費)が肺炎に対して費やされたが、もともとの入院の契機が肺炎等では無かった場合の患者数等になります。
他の病院から当センターへ転院してきた患者様は対象外としています。
重症度0の場合は外来治療が基本となりますが、患者さんの状態によっては入院加療の場合もあります。
最も多かったものは、重症度1の37人でした。
重症度が上がるにつれて、平均年齢も高くなっています。

脳梗塞のICD10別患者数等

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ICD10傷病名発症日から患者数平均在院日数平均年齢転院率
G45$一過性脳虚血発作及び関連症候群3日以内 - - - -
その他 - - - -
G46$脳血管疾患における脳の血管(性)症候群3日以内 - - - -
その他 - - - -
I63$脳梗塞3日以内 86 65.30 75.49 11.63
その他 21 86.57 71.05 9.52
I65$脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの3日以内 - - - -
その他 - - - -
I66$脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの3日以内 - - - -
その他 - - - -
I675もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症>3日以内 - - - -
その他 - - - -
I679脳血管疾患,詳細不明3日以内 - - - -
その他 - - - -
当センターでは、I63$の脳梗塞が最も多く、全体の約91%を占めております。そのうちの約8割の患者様が3日以内に入院して治療を受けています。また年齢も70歳以上と、前期、後期高齢者の患者様が多くなっています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)

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診療科ごとの手術について患者数上位3つを集計しています。手術(処置)のなかで輸血、創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術、軽微な手術は集計対象外となっています。指標に示されるそれぞれの項目に関しては以下の通りです。

  • Kコード
    手術術式の点数表コードです。 
  • 名称
    手術術式の名称です。
  • 平均術前日数
    入院日から手術日までの日数の平均です。手術日当日は含まれません。
  • 平均術後日数
    手術日から退院日までの日数の平均です。手術日当日は含まれません。
  • 転院率
    該当する患者数の内、当院から他の病院に移動して継続入院(転院)することとなった患者様の割合です。

循環器内科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 25 3.76 13.96 16.00 74.60 ステント留置術パス
K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 17 3.47 12.12 17.65 78.18  
K5463 経皮的冠動脈形成術 その他のもの 16 4.38 5.25 6.25 74.13  

循環器内科では、虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)に対する経皮的冠動脈形成術と経皮的冠動脈ステント留置術といった心臓カテーテル治療の症例数が多くなっています。心臓カテーテル治療は、腕や足の血管から心臓まで管を通して病変を治療する方法です。即日入院して緊急で行う場合や検査と同時に行う場合、検査から日数を空けて行う場合など患者さんの状況に合わせて様々なタイミングで手術を行います。
ぺースメーカーは、徐脈性不整脈に行う治療です。原則的に左橈骨皮静脈切開法か胸骨外穿刺法にてリードを挿入して行います。平均年齢も78歳と後期高齢の患者様にも治療を行っています。

小児科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K7151 腸重積症整復術 非観血的なもの - - - - -  
               
               

腸重積は、生後3ヶ月から2歳までの子どもに突然発症する腸の病気です。非観血的整復術を行いますが、発症して時間が長いものや全身状態の悪化が診られる場合は、観血的整復を必要とする場合も有ります。このような場合は、手術可能な病院へ転院することとしています。

外科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K6171 下肢静脈瘤手術 抜去切除術 71 1.06 5.75 0.00 64.42 静脈リンパ管ストリッピング術パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 47 1.36 6.94 4.26 60.43 腹腔鏡下胆嚢摘出パス
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 40 1.3 5.58 0.00 64.45 鼠径ヘルニアパス

外科では、下肢静脈瘤手術が最も多く、表在静脈瘤である伏在静脈の標準的な治療法です。下肢静脈瘤は立ち仕事や足に急激な力が頻回に加わることにより静脈内の弁が破壊され、凹凸と浮き上がった血管となり足の浮腫、だるさや皮膚障害を来す疾患です。機能不全に陥った伏在静脈を切除、抜去する治療法を当センターでは行っており、根治的な治療であるため再発の可能性が低い治療です。
次に腹腔鏡下胆嚢摘出術ですが、胆石症、胆嚢ポリープや胆のう炎において、標準的な治療法であり、傷口が大きい開腹手術と比較すると、傷が小さくて目立ちにくく、術後の創部感染が少ないことがメリットとなっています。手術方法としては、2~3㎝程度の切開創からカメラを腹腔内に挿入し、炭酸ガスで腹腔内を膨らまし、モニターを見ながら鉗子という特殊な器具を使用し手術を行います。術後の翌日から通常通り日常生活を送ることができ、入院期間は5~7日程度となっています。
次の鼠径ヘルニア手術は、加齢に伴い足の付け根の筋肉が緩んで来ることにより、筋肉の隙間から腹膜を被った腸が飛び出す、いわゆる“脱腸”であり、時に痛みを伴う場合があります。緩んだ筋肉部分を人工素材のメッシュで筋膜を補強する手術により治療します。術後3~5日程度で退院することが可能です。
高齢者の方は、転院や再入院が不要な様に自宅で安全に生活できるよう、十分な治療を行って帰宅していただいています。

整形外科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 66 4.65 65.17 15.15 78.61  
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 55 3.75 60.33 1.82 71.82  
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 49 1.88 27.02 4.08 68.45  

整形外科では、骨折に対する手術が最も多く、平均年齢は、前期高齢者から後期高齢の68歳以上と高い傾向にあります。大腿骨近位部骨折に対する骨接合術や人工骨頭置換術、また、変形性股関節症や膝関節症に対する人工関節置換術の術後日数が長いのは、リハビリに時間を要するためで、リハビリ専用の回復リハビリ病棟で治療を行っています。

産婦人科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K877 子宮全摘術 33 2.58 13.88 0.00 51.73 複式子宮全摘術パス
K8982 帝王切開術 選択帝王切開 14 8.00 10.14 0.00 31.5 帝王切開パス
K9091 流産手術 妊娠11週までの場合 12 1.33 1 0.00 32.33 子宮内容除去パス

産婦人科では、子宮全摘術が全手術の中で最も多く、子宮摘出となる疾患として子宮筋腫が一番多くなっています。当科では開腹術と共に患者の高齢化に伴い増加する子宮脱、特に大きな内科合併症がない限り腟式手術にて対応しています。初産年齢の高齢化に伴い、ハイリスク妊娠、ハイリスク妊婦が増加しています。骨盤位、双胎妊娠や既往帝王切開術では、選択帝王切開となる場合がほとんどです。

皮膚科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術 単純切除 14 1.43 9.36 14.29 82.29  
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径6センチメートル以上 11 1.27 3.09 9.09 61.82  
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2センチメートル以上4センチメートル未満 10 1 4.10 0.00 44.40  

皮膚科では、皮膚腫瘍(良性、悪性)に関連したものが多くなっています。少人数で手術を行っているため、難しい症例は大学病院などに紹介し、連携を行っています。

泌尿器科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 35 3.06 7.80 5.71 78.60  
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 28 1.82 6.07 3.57 75.21  
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 その他のもの 19 1.63 7.00 5.26 76.21  
泌尿器科では、尿道から内視鏡を挿入し膀胱腫瘍を切除する膀胱悪性腫瘍手術が最も多く、次に、閉塞した尿の通りをよくするための経尿道的尿管ステント留置術となっています。

眼科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 160 0.04 1 0.00 74.50  
K224 翼状片手術(弁の移植を要するもの) - - - - -  
               

眼科では、白内障に対する水晶体再建術が最も多く、在院日数2日で最も短い在院日数となっています。当センターでは、熊本大学等からの派遣医師により手術が実施されています。

消化器内科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 223 0.21 0.33 0.45 66.30 大腸ポリープ切除術パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 28 2.79 18.96 14.29 76.89  
K6871 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの 27 5.07 27.44 11.11 81.48  

消化器内科では、内視鏡的に行う、直径2センチメートル未満の結腸ポリープ・粘膜切除術が最も多く、次は、内視鏡を用いた胆道ステント留置術で、悪くなった胆汁の流れを良くするためにステントを留置します。次に、総胆管結石症に行う内視鏡的乳頭切開術です。
ステント留置術と乳頭切開術を同時に行うことが多いため、ほぼ同数となっています。

脳神経外科

Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 15 0.13 25.07 0.00 80.00  
K1641 頭蓋内血腫除去術(開頭)(硬膜外) - - - - -  
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの - - - - -  
脳神経外科では、慢性硬膜下血腫に対する穿孔洗浄術が最も多くなっています。
慢性硬膜下血腫とは、軽微な頭部外傷(打撲など)をきっかけに、受傷後しばらくしてから硬膜下に血腫が貯留してくる疾患です。高齢化に伴い、増加してきている疾患です。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

DPC傷病名入院契機症例数発生率
130100播種性血管内凝固症候群同一 - -
異なる 14 0.32
180010敗血症同一 - -
異なる - -
180035その他の真菌感染症同一 - -
異なる - -
180040手術・処置等の合併症同一 - -
異なる - -

この指標は、医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなり得ないものの少しでも改善すべきものとして、また、医療機関の様式1の精度向上を図るため、播種性血管内凝固症候群、敗血症、そのた真菌症、手術・術後の合併症について入院時の病名との同一性の有無を区別して患者数と発症率を示しています。
当センターでは、平成27年度の退院患者に対して、播種性血管内凝固症候群が(入院契機と異なる)14件、発症率0.32%となっています。
※播種性血管内凝固症候群(DIC)は、さまざまな重症の基礎疾患のために過剰な血液凝固反応活性化が生じ生体内の抗血栓性の制御機能が十分でなくなり、全身の細小血管内で微小血栓が多発して臓器不全、出血傾向のみられる予後不良の病気です。進行すると多臓器不全で死に至ることもまれではありません。
※敗血症とは、肺炎など生体のある部分で感染症を起こしている場所から血液中に病原体が入り込み、重篤な全身症状を引き起こす症候群です。

更新履歴

2016年9月30日
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