院外処方せんについて
院外処方せんについて
当センターでは、厚生労働省が推進する医薬分業の方針により、平成14年7月から初診・再診に関わらず全診療科において、原則として院外処方となっています。
医薬分業により、調剤薬局において患者さんの使用される薬についての十分な説明を受けることができるようになるとともに、処方せんの二重チェックによって安全性の確保と情報開示が行われています。
電子処方せんとは?
紙で発行していた処方せんを電子化したもので、当センターでは令和6年より運用を開始、複数の医療機関・薬局にまたがるお薬の情報を共有できるようにしています。
国は医療DX(保険・医療・介護に関する情報やデータを活かして病気の予防やよりよい医療と介護の実現を目指すために社会や生活を変えること)の1つとして、電子処方せんの普及を進めています。電子処方せんが普及していくことで、全国どの医療機関・薬局を訪れても継続的な処方・調剤を受けやすくなり、災害等の非常時にも安心です。
医薬分業とは?
医師が患者さんを診察し、お薬が必要な場合、「院外処方せん」を患者さんにお渡しします。この処方せんに基づいて、町の調剤薬局の薬剤師が調剤する仕組みを医薬分業といいます。
医薬分業の推進には、薬を無駄に使い過ぎないようにするねらいもあり、医師と薬剤師がそれぞれの立場から処方せんをチェックすることで、より安全にお薬を使用していただけるなど、様々なメリットがあります。
院外処方せんの有効期限
院外処方せんの有効期限は、発行日を入れて4日以内(日曜日・祝日を含む)です。4日を過ぎるとお薬を受け取ることができませんのでご注意ください。
ご家族が処方せんをお持ちになってもお薬をお受け取りいただけます。また、お体が不自由であったり、一人暮らしの高齢者の方等で薬局に行けない場合は、院外処方せんFAXコーナーにご相談ください。
※院外処方を初めてご利用になる方、お薬の配達を希望される方は、院外処方せんFAXコーナーにてご相談ください。薬局リストをご用意しています。
お薬の費用
医療費は大きく分けて、診察や検査など病院側にかかる費用と、お薬にかかる費用に分けられます。
お薬を病院内でもらうときは、その両方の費用をまとめて支払いますが、院外処方の場合、病院と調剤薬局で別々に支払います。
お薬自体の値段は、国が決めている薬価によるため病院内薬局、調剤薬局どちらも同じですが、調剤料などにより、患者さんのお支払金額が変わる場合があります。
かかりつけ薬局をお持ちください
院外処方では、調剤薬局を患者さんご自身でお選びいただけます。
ご自宅の近くや病院の前など、便利で信頼のおける薬局を「かかりつけ薬局」としてご利用いただくことをおすすめします。
「かかりつけ薬局」をお持ちになることで、次のようなメリットがあります
薬歴管理
調剤薬局では、患者さんの体質や薬のアレルギー歴、どんな薬をいつ頃使用したかなど、患者さんへの指導内容を記録します。
2ヶ所以上の医療機関で処方せんを受け取っても、お薬の重複や飲み合わせ等のチェックが可能となり、副作用を未然に防ぐことができます。
また、大衆薬との飲み合わせのチェックも可能です。
服薬指導
薬を安心して使用していただくために、薬の使用方法や保管方法など、薬についての説明を調剤薬局の薬剤師から受けることができます。