当センターの食事
個別対応食
化学療法や放射線治療、疾患の影響などで食欲が低下した患者さんにとって「食べられないこと」は大きな悩みです。食事摂取に対する悩みや苦痛を緩和して、食の楽しみを継続することは、QOLを向上させ、治療に対する前向きな姿勢を維持する心理的サポートとしての側面も持っていると考えます。このような観点から、当センターでは桜御膳食やさくら食などの個別対応食を提供しています。
桜御膳
切り方や盛り付けの工夫により視覚的にも楽しめる食事になっています。
食事の量は普通食の1/4の量で提供し、弁当箱や小鉢など食器を変更しています。
※1品は「ヨーグルト」「ゼリー」「フルーツ」等から選択可。
※主食は御飯、軟飯、全粥、パン、麺、おにぎりなどから選択可。
食器を変え見た目を美しくすることにより、少しでも「食べてみようかな」という気持ちになり、一口でも多く、美味しく食べられるようになることを願い提供しています。
さくらA食
主食+汁物+佃煮
さくらB食
主食+果物+佃煮
さくらC食
主食+アイス+佃煮
主食の対応
- 御飯~重湯、おにぎり、パン
- 麺(そば、そうめん、うどん、きしめんから選択可、温冷選択可)
付加食品
栄養プリン
(200kcal/個)
アイス
(140kcal/個)
元気アイス
(400kcal/個)
フルーツ食
その他 濃厚流動食数種類
行事食
入院中でも季節を感じていただくために、旬の食材を使った行事食メニューを用意しています。そのほか、ふるさとメニューとして、地域の特産物を取り入れたメニューなどもあり、楽しく食べていただけるよう工夫を凝らしています。また、手作りのメッセージカードも一緒に添えています。
土用丑の日
クリスマス
クリスマスケーキ
大晦日
お月見ゼリー
月見うさぎ饅頭
セレクトメニュー
一般食では週1~2回セレクトメニューを実施しています。
自身で食事を選ぶことができるので、食事の楽しみが広がります。
海老と鶏肉のグラタン
野菜カレー
幼児おやつ
幼児食では、安全に食べていただけるようアレルギー品目を除いた栄養士手作りのおやつを毎日提供しています。
嚥下調整食
加齢や病気により普通の食事ではむせたり、うまく飲み込めなかったりする状態を摂食・嚥下障害といいます。
摂食・嚥下障害のある方が安全に美味しく食べられるように食べやすく、飲み込みやすく工夫した食事を嚥下調整食といいます。
当センターでは、日本摂食・嚥下リハビリテーション学会より発表された嚥下調整食学会分類2013に基づいて6段階に設定しています。
当センターの嚥下調整食分類表
地域連携
嚥下調整食は、病院や施設において名称や内容が異なっています。
水俣・芦北地域の病院や施設間とのスムーズな連携と情報共有を図るため栄養情報提供書を作成して転院時にお渡ししています。