臨床工学科の紹介
人の呼吸、循環、代謝といったような生命の維持に直接関わる機能を代行したり、補助したりする装置を「生命維持管理装置」といいます。この「生命維持管理装置」の操作および保守点検を仕事とする医療職種が臨床工学技士です。医師をはじめ、看護師などと共にチーム医療の一員として臨床工学技士は医学と工学の知識を活かし生命維持をサポートしています。
当科は平成14年に開設され、血液浄化、高気圧酸素、機器管理、心臓カテーテル、ペースメーカー業務等に従事しています。
業務内容
血液浄化(人工透析センター)
- 血液透析、血液透析濾過、血液濾過
- 血漿交換、血漿吸着
- 血液吸着
- 血液浄化関連機器の保守・管理
ペースメーカー(心血管造影室・循環器内科外来)
- ペースメーカー埋込みや交換時にはアナライザー・プログラマーの操作を行い、医師の補助をしています。
- 毎週火曜日は外来にて2回/年の外来患者のペースメーカーチェックを行っています。
人工膵島
専用の機械を用い、糖尿病疾患の血糖コントロールやインスリン耐性等の検査・治療を行う際の回路へ組立等のサポートを行っています。
心臓カテーテル(特別造影室)
心臓カテーテル検査・治療の補助やIABP(大動脈内バルーンパンピング)装置、IVUS(血管内エコー)装置、ポリグラフ(心内圧波形記録)装置の操作・保守を行っています。
高気圧酸素(高気圧酸素治療室)
高気圧酸素療法治療とは・・・?
2気圧以上(水深10m程度以上)での酸素投与を行うことで、血液中に溶解する酸素量を増やし、症状を改善する治療です。
導入 | 平成15年 |
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適応疾患 | 突発性難聴、腸閉塞、脳梗塞、火傷など |
詳細は下記「高気圧酸素療法について」をご参照ください。
手術室
自己血回収、MEP・SEP・RFA等の機械操作を行っています。
機器管理(MEセンター)
機器の中央管理(使用の円滑性を目的に機器を1ヶ所に集めた管理)を行い、安全性の高い機器を現場に提供すること、トラブルや故障にいち早く対応することを目的として平成12年に開設されました。
現在では、生命維持管理装置を含めた300台以上の機器を管理(点検、修理、メンテナンス)しています。
高気圧酸素療法について
大気圧よりも高い気圧環境の中に患者さんを収容し、高濃度酸素を適用することによって、病態の改善を図ろうとする治療方法です。
当センターには酸素加圧式の第一種(一人用)治療装置が導入されています。適応症例は下記のとおりです。
お問い合わせは臨床工学科までお願いします。
高気圧酸素治療適応疾患
適応回数 | 適応症例 |
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適応7回 |
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適応10回 |
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適応30回 |
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認定資格等
ME2種 | 透析技術認定士 | 医療機器情報コミュニケータ(MDIC) |
医療安全管理者 | 高気圧酸素治療装置操作技師 | 日本DMAT隊員 |
3学会合同呼吸療法認定士 | ペースメーカ/ICD関連情報担当者(CDR) | 植え込み型心臓デバイス認定士 |
認定集中治療関連臨床工学技士 | 第1種衛生管理者 |